夕方お疲れママの「血糖コントロール術」【Martist滝野香織】

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

みなさん毎日お疲れさまです。朝起きてから、家のこと、家族のこと、自分のこと……。分刻み、秒刻みに“TO DO LIST”をこなすべく、マルチタスク能力をフル稼働。たまに優雅なランチをしても、帰宅してからは即現実。子どもの習い事の送迎や夕飯の支度、宿題を見てあげたり、お風呂に入るように促したり。まさに「名もなき家事」との戦いですよね。
そして、夕飯の支度をしていると聞こえてくる兄弟喧嘩の声、いつまでもテレビを見ていて言われたことをやらない子ども、時間はどんどん流れて焦りばかり募ると……、はい、そうです、ドッカ―――ン!イライラ大爆発!!です。嫌味や怒号のオンパレード、なんてこともありますよね。本当は余裕を持って子どもたちに接したいし、楽しく家の中を回したい。みんなそう思っているのに、それができないのはなぜでしょう?
もし少しでも「夕方のイライラ」を解消できるとしたら?今回は、夕方の血糖コントロールで、気持ちの爆発を少しでも抑えられたらという思いで書きます!


お母さんという立場になって、この言葉は本当に大事にしています。お母さんの機嫌で家族の雰囲気って変わりますよね。お料理するときに、いつも目に入るところに置いています!

夕飯前は、空腹で血糖値が下がります。下がりすぎると、脳機能が低下してイライラ、集中力の低下、思考力の低下が起こるのです。そこに日中の疲れも重なるので、肉体的にも精神的にもギリギリな状態になってしまいがちです。
そこで空腹を満たすように、血糖を下げないようにと手軽にスイーツやお菓子などを食べると、なんと逆効果なのです。白砂糖や人工甘味料の甘さ、マフィンやクッキーなど小麦粉スイーツは血糖値を急上昇させます。特に清涼飲料水は急速に血糖値を上げるので要注意です。急激な血糖値の上昇に体は急いで血糖を下げようと対応するので、急上昇の次は乱降下が待っているのです。この血糖値の急上昇と乱降下がイライラ、頭痛、だるさなどを引き起こします。では何をどのように食べれば、上手に血糖をコントロールできるのでしょうか。

ポイントは「低GI食品」の“ちょい食べ”。「低GI食品」は、糖の吸収をゆるやかにする性質があります。

おすすめは大豆、ナッツ、チーズ、ヨーグルト、ハイカカオチョコレート。私はこれらをいつも食べやすいところに置いています。節分でお馴染みの炒り大豆、アーモンドやクルミをメープルシロップで煮絡めた「メープルナッツ」は、ミネラルと食物繊維の補給にもなるのでおすすめです!よく噛むことも満足度アップのポイント。これだけは切らさないように、つくり続けています♪


手軽につまめるようにキッチンカウンターにスタンバイ。


ハイカカオチョコレートはいろいろな種類が出ているので、試すのも楽しいです。

お腹が空きすぎるといいことはありません。夕方に「低GI食品」のおやつを“ちょい食べ”することで、イライラしにくくなる可能性は高いです。それに空腹からの夕飯のドカ食いも防ぐことができるので、肥満予防にもつながりますよ。この“ちょい食べ”は子どもにもおすすめ。夕飯に支障が出ない程度に与えるのはいいと思います。

お気に入りの“ちょい食べおやつ”を見つけて、夕方からのもうひと頑張りに備えましょう!

取材・文/滝野香織

【この記事もおすすめ】
ネイビーの食器がとにかく大好き!【Martist滝野香織


滝野香織
管理栄養士

Martistメンバー一覧

- 関連記事 -

    マガジン
    【Mart春号】
    2024年3月28日発売
    ¥980
    マガジン
    【Mart春号】
    2024年3月28日発売
    ¥980