二十四節気ごはん~冬の食養生~【Martist滝野香織】

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第1回のブログで書かせていただいた私の食生活のベースとなっている「二十四節気」。もうすぐ冬本番ということで、今回は冬におすすめの食養生についてお話したいと思います!

家族の健康を守る立場になってから、風邪をひいたらどうするか、という考え方から、“風邪をひかない体づくり”に考え方がシフト。免疫力を上げるには…と、いつも情報収集しています。中医学的な考え方では、秋のうちに肺を丈夫にしておき、皮膚粘膜の抵抗力をつけておくこととされていて(肺に効果のある食事は第1回の秋のコラムを参照ください)、冬になったらとにかく「冷やさない」ことが大切とされています。
陰陽五行説がベースの中医学の世界では、冬は黒い食材を摂ると身体を調えられると考えられています。黒い食材は生命力(腎の気)をアップします。腎の気が弱まると、身体の芯から冷えて免疫力が下がり、風邪をひくと長引くなどの症状が出ると考えられているのです。

そこで私は黒豆、黒ごま、黒米、ごぼう、きくらげ、椎茸、海藻類(ひじき・わかめ・海苔…)、黒酢などを積極的に食べるようにしています。黒い食材は意識しないとなかなか食卓に並ばないですよね。献立を考えるときに黒い色がなかったら、黒ごまや非加熱で食べられるタイプのサラダ蒸し黒豆やひじきを、できあがった料理にちょい足しすると、簡単に摂れちゃいますよ!

ひじきのサラダ


戻してから1分ゆでたひじき、またはドライパックのそのまま食べられるひじきに、コーンときゅうりを混ぜて、市販のごまドレッシングとマヨネーズを1:1で混ぜて和える。

れんこんの黒ごま和え


スライスしてさっとゆでたれんこんを、すり黒ごま、砂糖、しょうゆ、マヨネーズで和える。

きくらげの甘酢漬け


戻したきくらげか、生のきくらげをさっとゆで、市販の調味酢とごま油に漬ける。

ささみのゴマゴマ焼き


しょうゆと酒、おろしにんにくで下味をつけた鶏ささみに、水溶き小麦粉を絡め、白ごまと黒ごまをたっぷりつけて、フライパンで揚げ焼きにします。

いちばん簡単な方法は黒豆茶を飲むことです! 私も冬場の持ち歩きドリンクは黒豆茶にしていますよ。冬は汗をかかないので、身体に余分な水分がたまりがち。そこから身体の不調が起こってくるので、余分な水分を体外に出してくれる黒豆茶はおすすめなのです。豆を炒って手づくりすると格段に美味しいですが、パックになっていて煮出すだけのものもあるので便利です。パックを入れっぱなしでも苦くならないので、水筒に入れっぱなしもOK! ノンカフェインなのでお子さまにもおすすめです。いつもの飲み物を黒豆茶にするだけで、体をいたわれるなんてお手軽ですよね!

パソコン作業のおともには、ホットの黒豆茶と黒ごまクッキー。ノンカフェインだから夜でも安心です♪

そしてもうひとつ! 黒い食材には、女子にはうれしい美肌効果もあるのです。黒豆のポリフェノール、黒ごまのセサミン、アミノ酸の宝庫の黒酢、ミネラルと食物繊維たっぷりの海藻、ビタミンDのきのこ! どれも美肌には欠かせません。

この冬は、「黒いもの」をたくさん食べてください。きっと身体は喜んでくれるはず!

取材・文/滝野香織

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滝野香織
管理栄養士

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