以前に比べて髪のクセが強くなったり、ハリ・ツヤがなくなったりしていませんか? 年齢とともに髪質が変化するなか、毎日のケアできれいな髪を保つ方法はあるのでしょうか?
教えてくれたのは
イークリニック麻布 院長 髙橋栄里先生
藤田保健衛生大学卒業後、大学病院にて形成外科、皮膚科などに携わる。その後、都内美容皮膚科の院長を経て、毛髪治療専門医として大手AGA専門クリニック院長を務めたのち、診療顧問に就任。2019年に美容皮膚科、発毛治療ができる「イークリニック麻布」を開院。
髪質が変わる原因は老化や体質の変化
ツヤ・ハリがなくなってきたり、うねりが出たりする髪質の変化は、毛髪をつくる細胞や頭皮の老化が原因の一つです。
そのほかにも、40歳を過ぎると、ホルモンバランスの変化が起きたり、代謝が落ちて血行不良になるなど、体全体の変化も影響しています。健やかな髪質の維持には栄養分が必要ですが、体に取り入れた栄養は心臓や脳など生命維持に欠かせない部分から先に使われます。そのため、栄養が十分にとれていなければ髪にまで行き渡りにくいのです。
これから生える健やかな髪のために、栄養バランスのよい食生活をするのはもちろん、体がサビないよう、生活リズムを整えたり、有酸素運動をするなどを心がけてください。
毎日のケアで気をつけたいポイント
- シャンプー
すすぎ残しのないようしっかり流しましょう。また洗いすぎは頭皮が乾燥するので、頭皮タイプに合わせて工夫を。 - ドライヤー
シャンプー後、髪が濡れたままの状態だとダメージを受けやすいため、なるべく早く乾かしましょう。 - ブラッシング
とかす際は毛先から。ブラッシングをする前に髪を軽く湿らせる程度に濡らすと、ブラッシングのダメージが軽減します。 - 頭皮マッサージ
5分程度のマッサージが◎。頭皮はデリケートなので、力を入れすぎる、爪を立てる、硬いマッサージブラシで強い刺激を与える、頭皮を叩くなどは避けて。
夏はこんなとき気をつけて!
- 外出時
日傘をさしたり帽子をかぶったりして外出を。外出時は髪をとかしたら、髪にUVスプレーをかけるようにしましょう。 - 海水浴
海水で濡れた髪は非常にダメージを受けやすいので、すぐに真水ですすいで。 - プール
プールの塩素は頭皮の炎症や乾燥の原因になりがち。できるだけ早く洗髪して。
髪質に合ったヘアケアは、行きつけの美容師に相談を
必要なケアや適したカラーリングの頻度などは髪質や頭皮の状態によって変わってきますし、同じ人でも季節によって髪の状態は変わります。美容師は髪の知識が豊富なので、時季に応じて自分の髪に合ったケアを相談してみてください。
編集部が選んだキーアイテム
スプレーするだけで紫外線から髪を守れる
体はもちろん、髪・頭皮にも使えるUVスプレー。【SPF50+・PA++++】と強力に紫外線をカット。ウォータープルーフなので、プールなど夏のイベントにもぴったり。逆さにしても使えるところが◎。外出時にバッグに1本入れておけば、手軽に紫外線対策ができます。
入浴後のお手入れで髪にハリとツヤを
水分を多く含むオイル。毛髪内部の乱れた構造を整え、ケアするうちに髪のハリ・ツヤ・弾力を取り戻すことが期待できます。タオルドライしたあと、特に毛先や気になる部分になじませて。
スカルプケアでスッキリ&リラックス
ルルド ソニックヘッドスパ エイリラン(上)ブラック(下)ピンク 各¥5,000(アテックス)
おうちで手軽にスカルプケア。
スイッチを押して頭にのせると、頭皮全体を包み込むように刺激してくれる頭皮ケアアイテム。「うとうとモード」と「リラックスモード」の2種類が選べます。また、防水設計なのでお風呂でも使えて便利。「リラックスして自律神経を整えることも美髪効果につながりますよ」(髙橋先生)。
毎日のブラッシングは髪に優しい豚毛ブラシで
「髪への摩擦ダメージを最も与えにくいのは、豚毛のブラシです。ブラッシングで頭皮の皮脂を髪に行き渡らせましょう」(髙橋先生)。高級感を感じさせるきれいな木目のオーク素材。毎日の髪のお手入れで愛用したい。
※掲載内容・商品情報は掲載当時のものです。
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取材・文/須賀華子 構成/Mart編集部
2020年9月号
カラダの疑問に答えます より