透明感のある白肌が印象的な美容インフルエンサーのmimiさん。でも実は、元々は敏感肌で肌が弱く、自分に合ったスキンケア方法を見つけるまで紆余曲折があったそう。ひたすら肌や化粧品についてを勉強する中で辿り着いたオリジナルメソッド「ベビーオイル洗顔」はSNSで一大ブームに。「うるおい成分を自ら作り出す力を引き出す」という、ベビーオイルを使った新たな洗顔法をレクチャーします!
スキンケアの土台づくりは洗顔から
うるおい成分を自ら作り出す力を引き出す「ベビーオイル洗顔」
洗顔で使用するクレンジング剤や石鹸には、洗浄系の「界面活性剤」という成分が配合されています。しかし、肌の汚れと一緒に、肌が持つうるおい成分を奪ってしまう可能性があることが知られてます。「洗顔で失われても、保湿剤でしっかり保湿すれば大丈夫じゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、肌にとっては、自分で生み出す保湿成分がいちばん!
特に、肌が敏感な状態に陥ってしまっている方こそ、「落としすぎ、保湿しすぎ」のスキンケアから、「落としすぎない、適切な保湿」のケアに切り替えていく意識が大切です。
そこで考案したのが「ベビーオイル洗顔」。このメソッドは、肌が元々持っているうるおいを守りながら、日焼け止めやメークの油性の汚れだけをオフする美容法。とくに水分が失われやすいタイプの敏感肌には、とても理に適った洗顔&クレンジング方法です。
ベビーオイル洗顔のメリット
①肌のうるおいを奪わない
ベビーオイルには、洗浄や乳化のための界面活性剤が入っていません。肌のうるおい成分を奪う可能性がほぼないため、肌に負担をかけずに、日焼け止めやメーク、皮脂の汚れのみをオフすることができます。
②オイルが水や汗による肌荒れを防ぐ
ティッシュオフ後にわずかに残るオイルには、その後の入浴による汗や水の刺激から肌を守ってくれる作用が期待できます。うるおい成分「NMF」は水に溶けやすいため、長時間の入浴や汗をかくような環境では簡単に溶け出してしまいます。肌に残ったオイル成分が水分をはじいて肌表面をガードすることで、水分による刺激を軽減することができます。
③肌のpH値の変動ダメージがない
洗顔後の肌のpH値は一時的にアルカリ性に傾き、本来の肌のpH値に戻るまで数時間を要することが知られています。雑菌が繁殖しやすいpH値状態が長引くと、肌荒れを引き起こす原因に。「ベビーオイル洗顔」ではpH値の変動がないので、洗顔が肌に与えるダメージを軽減できると考えられます。
写真で解説!ベビーオイル洗顔の7STEP
Step 1 オイルを3プッシュ程度、 片手の窪みに取る。オイルがついてもよい服、またはタオルで服 をガードしておくとベター。ポイントメーク は落としておく。
Step 2 顔全体にオイルを置くように 伸ばす。 顔から垂れない程度に、全顔にたっぷりとオ イルを塗布する
Step 3 細かいところにも オイルをなじませる。まぶたや小鼻、髪の毛の生え際のほか、日焼 け止めを塗った首やデコルテ、耳の裏にもオ イルをなじませる。
Step 4 ティッシュで オイルを吸い取るこすったり、ティッシュを顔に強く押し付け たりは厳禁! 手のひらや指で優しく押さえ てオイルを吸い取る。
Step 5 2枚重ねになっているティッシュをはがし、 内側の面でオイルを吸い取る。ざらっとした質感の内側の面を使うと、よく オイルを吸い取ってくれる。
Step 6 細かいところのオイルを 吸い取る目の周り、眉、小鼻など、オイルが残りやす いところに注意。
Step 7 入浴時にぬるま湯で 顔を軽く洗う オイルを落としすぎないよう、ぬるま湯でさ っと洗うのがポイント。ベビーオイル洗顔な ら、洗顔後、肌が乾燥しないので、入浴まで そのまま過ごしても大丈夫です。
肌別おすすめオイルはこれ!
【ノーマル肌】
ベビーオイルのなかでも最もポピュラーなのがこちら。「ミネラルオイル」「酢酸トコフェロール」(酸化防止剤)の 2つの成分だけというシンプルさで、赤ちゃんから使えるほど低刺激で安定性が高く、劣化しにくいのが特徴です。初めて「ベビーオイル洗顔」にチャレンジされる方に、第一選択肢としておすすめする理由は下記のとおり。
- 全国のドラッグストアで、700~800円程度で購入することができる
- ミネラルオイル=鉱物油は、酸化安定性が高く、ほとんど劣化しない
- 低刺激で、アレルギーリスクが低い
- 日焼け止めやメークに使われている油分と相性がよく
問い合わせ先:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 コンシューマー カンパニーお客様相談室
☎0120-101-110
【脂性肌】
mimiさんがアンケートを取ったところ、脂性肌(オイリー肌)や、ニキビができやすいタイプの方に好評なのが「ホホバオイル」だったそう。植物性油のなかでは酸化安定性が比較的高く、「ワックスエステル」が主成分なのが特徴です。
「ゴールデンホホバオイル」など、ホホバオイルにもさまざまな種類がありますが、初心者の方には高精製タイプの、透明に近いホホバオイルが肌荒れリスクを下げるためにもおすすめ。慣れてきたら、いろいろなタイプのものを使って、自分の肌にしっくりくるものを見つけてみてください。
問い合わせ先:リゾートクリエイト(マカダミ屋)☎0120-987-465
【乾燥肌】
乾燥肌やアトピー気味の肌の方、エイジングサインが気になる肌の方に人気なのが、米糠ぬかを搾って作られる「ライスブランオイル」。お米一合からわずか2gしか取れない希少なオイルです。植物性油のなかでは酸化速度が遅いのが特徴。
「オレイン酸」が主成分に含まれるため、肌なじみがいいうえ保湿力が高く、しっとりとした質感に仕上がると感じる方が多いようです。また「トコトリエノール」というビタミンEの一種や、「γガンマ-オリザノール」などエイジングケアに有効な成分が含まれているのが特徴。普通肌の方でも、乾燥しやすい冬の季節だけは「ライスブランオイル」を使うという人も。
問い合わせ先:リゾートクリエイト(マカダミ屋)☎0120-987-465
「ベビーオイル洗顔」やmimiさんの美容メソッドについてもっと詳しく知りたい人は要チェック!
「一生モノの人生スキンケア」
肌荒れ経験から生み出されたmimiさんオリジナルメソッド「ベビーオイル洗顔」を紹介するほか、保湿法や塗り方など美肌づくりのためのスキンケアリテラシーが詰まった渾身の美容本。
美容愛好家・美容インフルエンサー
mimi
1983年生まれ。歌手:山本美禰子(みねこ)名義で活動。自身が肌荒れに悩んだ経験から、最新の皮膚科学や化粧品について学び、独自のスキンケアメソッド「インテリジェンススキンケア」を確立。
SNSを通じて発信した、自身が推奨する美容法「ベビーオイル洗顔」が「効果がある!」と口コミで一大ブームに。2021年 7 月に初めての書籍『インテリジェンススキンケア~ベビーオイル洗顔のススメ~』、ʼ22年10月『ファミリースキンケア~スキンシップのススメ~』を星海社新書より刊行。
※価格は2022年8月現在のもので、変更される場合があります。
撮影/大瀬智和、前 千菜美(光文社写真室) ヘア・メーク 鈴木京子 WEB構成/森本奈穂子