「漢方薬がダイエットにいい」と聞いたことはありませんか。自粛生活が長引き、運動不足で体重の増加が気になる人も多いようです。漢方薬はドラッグストアにも様々な種類が並び、身近な存在になりつつありますが、選び方がわからないという声も。そこで、あんしん漢方(オンラインAI漢方)の薬剤師 山田桂子先生にダイエットを目的とした漢方薬を教えてもらいました。
そもそも「漢方」とは?
「漢方」と聞くと多くの人は「苦そう、おばあちゃんが飲んでいるイメージ」など、「漢方薬」のことをイメージするのではないでしょうか。
実は、漢方というのは気功、鍼灸、薬膳などを含んだ東洋医学全般のことをいいます。漢方薬はその中の一つで、漢方の考え方に基づいていくつかの生薬を組み合わせて出来た「薬」のこと。サプリメントや健康茶は健康維持増進を期待して服用するものですが、漢方薬は医薬品として、症状の改善効果がしっかり認められています。
なぜ女性の不調に漢方薬がおすすめなの?
「漢方薬」と西洋医学の「薬」の違い
「熱が出ているなら解熱剤」
「腫れや痛みがあるなら消炎鎮痛剤」
このように、はっきりした理由や原因がある体調不良の場合は、西洋医学による薬の服用でその症状を緩和することは可能です。
それに対し、漢方薬は症状の一部分だけを見るのではなく、身体全体のバランスを整えていくというのが大きな特徴です。不調が出ている原因を生活習慣全般から見直し体質改善していくことで、対処療法ではなく、症状の根本改善を目指していきます。
漢方薬は女性特有の悩みにフィットしやすい
女性特有のお悩みは原因が一つではないケースがほとんどで、ホルモンバランスや自律神経の乱れなど、さまざまな要素が複雑に絡みあっています。
だからこそ、女性特有の不調には目先の症状だけにアプローチするのではなく、体質そのものを改善し、症状が出ないように身体の根本から整えていく漢方が向いているのです。
具体的には、冷えやむくみ、便秘、ガス溜まりといった症状は、なかなか体重が減らない女性によくある不調であり、巡りが悪いサインの一つです。例えば、身体の冷えが解消されればそれだけ基礎代謝量が上がり、汗をかきやすく、運動の効果も得られやすくなります。体重が減るのは現在の体質がより良い方向に改善された結果のひとつ。漢方で考えるダイエットは、様々な不調を改善をしながら、結果的に健康的なスタイルに整えていくことができるのです。
ダイエットにつながる漢方薬のおすすめは?
漢方で考えるダイエットは、主に「気・血・水」の滞りを解消することで「太りにくく、痩せやすい体質」を目指していきます。
みなさんは、現在の自分の体質のどこに「滞り」があるかをご存知ですか?実は体重が増えた原因が人ぞれぞれであるように、理想的なスタイルを目指す方法も人それぞれであり、体質によって異なります。
自分の体質に合った漢方薬を服用をすることで「滞り」を解消し、食事療法や運動療法の成果をより効果的に得ることができるのです。
ダイエットを目的として使うことの多い代表的な漢方薬は以下になります。
1.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- こんな人に:貧血気味で手足の冷えやむくみ、生理不順、生理痛がある人
- 期待できること:身体を温めて血流をよくしながら、余分なむくみを改善していきます
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【第2類医薬品】クラシエ当帰芍薬散錠 60錠(お試しサイズ)
2.五苓散(ごれいさん)
- こんな人に:胃腸が弱く、むくみやすい人
- 期待できること:余分な水分を尿としてしっかり排泄することで、体の水分代謝を改善します
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【第2類医薬品】クラシエ五苓散錠 180錠
3.桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- こんな人に:のぼせやすく、肩こりや頭痛がある人
- 期待できること:滞った血の巡りを整えることで新陳代謝の促進を助けます
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【第2類医薬品】ツムラ漢方桂枝茯苓丸料エキス顆粒A 48包
4.大柴胡湯(だいさいことう)
- こんな人に:高血圧の傾向があり、肩こりや頭痛、便秘を伴う人
- 期待できること:気の巡りをよくし、便秘を解消することでダイエットをサポートします
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【第2類医薬品】大柴胡湯エキス顆粒クラシエ 45包
「副作用で太る」って本当?
「当帰芍薬散は副作用で太る」「桂枝茯苓丸で体重が増加する」という噂を耳にしたことがある方もいるかもしれません。せっかくダイエットのために漢方薬を飲んでいるのに、それは避けたいことですね。
実際には当帰芍薬散や桂枝茯苓丸に「太る」という副作用はありませんが、これらの漢方薬を飲むだけでみるみる痩せるわけではないのは事実です。どんなダイエットでも、正しい食生活と適度な運動は必要不可欠。服用と合わせて、ダイエットのための日常生活も改善していきましょう。
漢方薬を飲むときの注意点
漢方薬を服用する際に何よりも大切なのは、自分の体質に合うものを選ぶことです。漢方薬は健康茶ではなく「医薬品」です。誤った選び方をすると、思うような効果が得られないばかりか、副作用につながることもあります。
自分に合った漢方薬が知りたい、コスパ良く漢方薬を試してみたい、という人にはスマホで気軽に専門家に相談できるサービスもあります。。例えば「あんしん漢方」は、AI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方薬を見極めて自宅に郵送してくれます。ご自宅で気軽にできる「オンライン個別相談」もあります。
●あんしん漢方:
https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=222332b9mart0001
身体全体のバランスを見直して理想のスタイルを目指そう
- 対処療法ではなく、体質改善のサポートをする
- 女性特有のトラブル改善は漢方の得意分野
- 活用することで女性特有の不調を改善しながら理想的なスタイルを目指せる
漢方薬がダイエットにおすすめ理由はこういった点です。
ダイエットがうまくいかない人は、体重を減らすことだけではなく、身体全体のバランスを根本から見直してみてはいかがでしょうか。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 山田 桂子 漢方専門薬剤師
10年で受けた漢方相談の人数は延べ1万5,000人を超える、漢方のスペシャリスト。自身も、12年間もの無月経を漢方の知恵を使って改善した経験があり、自らの体験から生理や妊活など女性の悩みや不調のサポートを得意とする。
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