蒸し暑い夏になると、冷房の効いた部屋で過ごすことが多くなりがちです。でも、長い時間冷房が効いた部屋にいると、体調に変化が出ることも。そこで、この時季に気になる「クーラー病(冷房病)」について、症状の特徴や対策をうかがいました。
教えてくれたのは
高輪台レディースクリニック 院長 尾西芳子先生
山口大学医学部卒業後、日本赤十字社医療センター産婦人科、済生会中津病院産婦人科などを経て、現在は高輪台レディースクリニック院長。書籍『40歳からの女性の不調とのつきあい方』増補版(洋泉社)などを監修。
クーラー病とは?
暑い時季に冷房が効いた部屋と気温の高い外とを行き来することで、体温調節をする自律神経のバランスが乱れる状態のこと。別名「冷房病」とも言われます。
主な症状と注意点
倦怠感、頭痛、吐き気、食欲不振、下痢など。
症状はすぐに出るものではなく、同じ状況が一定期間続くことで、徐々に体調を崩していきます。そのため、不調があっても見過ごしてしまいがちなので気をつけましょう。ただし、自律神経の乱れには個人差があるので、同じような状況下にいても症状が出るかどうかは人によって違います。
エアコン設定は何度が正解?
室内と屋外の温度差が大きいほど体に負担がかかるので、冷房は一般的に推奨されている28℃に設定するのがベスト。オフィスなどで温度設定が自由にできない場合は、上着を着たり、ひざかけを使ったりするなど体を冷やさない対策を。
効果的な対策
- ストールやレッグウォーマーを活用して、太い血管の通っている手首、足首、首を温める。
- 夏場でも湯船に入る。軽く汗をかくぐらいに体を温めて。
普段の食生活で気を付けることは
- 冷たいものの摂りすぎに注意! 体を温める食べ方を心がけて。
- 飲み物は常温か温かいものを選ぶ。
- 野菜は生より加熱。体を温めてくれる根菜が◎。
- しょうがなどの血行をよくしてくれる食材を積極的に摂る。
- 食欲がなく、さっぱりしたものが食べたいときは、体が熱をつくるのに必要なたんぱく質(ツナ、ハム、蒸し鶏など)を食事にプラス。
編集部が選んだキーアイテム
必要な栄養をバランスよく配合
10種のビタミンをはじめ、4種のミネラル、たんぱく質、脂質、糖質を手軽に摂れるバランス栄養食。さっぱりした味がそろっているので、暑くて食欲がないときの栄養補給にもおすすめです。
調味料にも使えるしょうがドリンク
手搾りした高知県産生しょうがの辛味と香りがクセになるドリンク。飲むと体がぽかぽかしてくるのを実感。レモン果汁とはちみつが入った爽やかな味わいで、ストレートでおいしく飲めます。調味料として使うのもおすすめです。
夏の入浴をすっきり楽しめます
4種のミントの天然成分とメントール配合。爽快感あふれるミントの香りとクールな感触で、汗ばむ体をリフレッシュ。暑い夏でも涼やかなバスタイムに。
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取材・文/岡部礼子 構成/Mart編集部
2017年8月号
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