本当に誰にも言えない「尿問題」イライラ、落ち込み、不安定な心はどうしたら?
Mart読者の悩みに産婦人科専門医高尾先生がこたえてくれました!
教えてくれたのは
イーク表参道 副院長
高尾美穂先生
産婦人科専門医・婦人科スポーツドクター・ヨガ講師。女性の健康をサポートし、ライフステージ・スタイルに合った治療を提案している。
Q1
・イライラしたり不安になったり、精神を安定させるにはどうしたらいいですか?(37歳)
・生理前にひどくマイナス思考になり、子どもに愚痴をこぼしてしまいます。(47歳)
・生理の1週間前になると、些細なことが気になりイライラします。 子どもの世話や、夫の協力が減ってきて、イライラが増したような。 ついお酒や甘いものをたくさんとってしまいます。(37歳)
A1 PMS対策と睡眠不足の改善を。
「イライラや気分の不安定といったPMSには漢方やピルも効果的ですが、服薬の他にもできることがあります。具体的には、『生理前は不安定になり自分も困っている』ということを家族に理解してもらうこと。また、不安定なときは『今自分は生理前でネガティブになっているな』と自分を客観的に見る努力をすることで、少しずつ安定した考え方にコントロールすることも可能です。一方、忙しいMart世代は睡眠不足の人が多いはず。睡眠不足自体がイライラのもとなので、そこにPMSが加わると当然イライラは増大します。家族の協力を得てママが早く寝られる生活スタイルに変えてください。また、生理前に甘いものが欲しくなるのは、生理前に血糖値が下がりやすくなるため。食事を一日5食に分食し血糖値の変動を抑えるために、10時・15時に野菜スティックやドライフルーツ、玄米おにぎりなどをとるといいでしょう」(高尾先生)
家族にも話してみよう
家族はイライラの理由に気 づいていないかも。一人で 抱え込まずに相談してみま しょう。
薬で改善させるなら
11種の生薬がホルモン変化によって起こる症状を改善。女性薬 命の母ホワイト(180錠)¥2,400(小林製薬)第2類医薬品。
Q2頻尿で、就寝中に何度かトイレに行きたくなって起きてしまいます。これ以上ひどくなったらどうしよう。(40歳)
A2夕方以降どんなものをとっているか確認してみて。
「一度、夕方以降の生活習慣を見直してみてください。夜寝る前に大量の水を飲んでいないか? 頻尿と夜中に起きる原因となるアルコールや、カフェインの入ったコーヒー・紅茶を飲んでいないか? その他、体調が悪いときに翌日に備えてエナジー系ドリンクを飲む人も多いですが、このようなドリンクもカフェインが入っているのでNGです。こうした生活習慣を見直すことで夜中の頻尿は改善されることが多い年代ですが、それでも改善しない場合は、一度泌尿器科を受診することをおすすめします」(高尾先生)
Q3くしゃみや咳で尿漏れします。産後6年たっても改善しないのですが……。(42歳)
A3徹底的にトレーニングして骨盤底筋を鍛えましょう!
「一般的には長くても産後3年くらいで自然と尿漏れがなくなっていくというのがほとんどです。6年たっても改善しないというのは、かなり骨盤底筋がダメージを受けているので、放っておくと将来はさらに悪化し、小走りするだけでも尿漏れするといった状況になってしまいます。そうならないためにはトレーニングが必須です。具体的にはお尻の穴をきゅっと締めたり、内股を寄せる運動を一日数回行う。さらに、座っている際にひざの内側に5分程度ゴミ箱を挟むのも効果的です」(高尾先生)
持っておきたいおすすめアイテム
外出時に不安なときはつけておくと安心。においを瞬間ロックするため、消臭効果がずっと続く。ロリエ さらピュア 吸水ライナー 3CC(44枚入)オープン価格(花王)
Mart4月号別冊付録 「カラダの不調」解決マニュアル より
撮影/志波真寿介、相澤琢磨(光文社写真室)イラスト/まるはま 取材・文/須賀華子 構成/上原奈緒
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