センター試験直前!神頼みより食頼み 食べて頭がよくなる!? カレーで学力アップ!!

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「カレーは漢方薬」と言われるように、脳にいいスパイスがたくさん入っているのがカレー。近年、脳機能とカレーの関係については世界でいろいろ調べられており、インド人はアルツハイマー病の発症率がアメリカ人の約4分の1という結果が出ています。そんなカレーの魅力を本郷赤門前クリニック院長・吉田たかよし先生に教えてもらいました。

カレーに入っているターメリックが脳にいい

インド人の脳機能が高められていた理由のひとつとして、ターメリック(うこん)に含まれているクルクミンという成分がよい作用を引き起こしていると指摘されています。
「物忘れを起こすアルツハイマーは、脳の中にアミロイドβが蓄積することが原因とされています。そんなアミロイドβにクルクミンが作用すると蓄積しにくくなります。これによりクルクミンを多く含むターメリックが脳を守ってくれるわけです」(吉田院長)
クルクミンは抗酸化作用が強く、特に脳には効果が大きいという性質を持っているとのことです。

カレーには脳にいいスパイスがたくさん

ターメリックだけを食べていれば脳にいい?と思ったらそうでもないとのこと。
「ターメリックだけではそこまで強い効果が出ません。ほかのスパイスと一緒に摂取することで相乗効果が生まれてきます。カレーに含まれているコリアンダーやシナモン、ナツメグなどのスパイスが効果的です」(吉田院長)

考える・感じる・判断・記憶などができる脳は、1000万という膨大な神経細胞のネットワークでつながっています。そんな脳の神経細胞を刺激するカレーに含まれているスパイスは脳にいいとのことです。

【カレーに含まれている主なスパイスの効能】
ターメリック→物忘れを防止する
コリアンダー→脳の働きが老化することを防ぐ
シナモン→毛細血管の健康を保つ
ブラックペッパー→血液循環をよくする
ナツメグ→リラックス効果

いつものカレーにスパイスをプラス

カレーをスパイスからつくるのは面倒だなと思う人には朗報も。
「いつものカレールウにカレー粉やターメリックなど気になるスパイスを大さじ1杯くらいちょい足しするだけでOKです。カレールウにはほかのスパイスも入っているので、ベースとして使ったほうが簡単にたくさんの種類のスパイスをとれるのでベターです」(吉田院長)

また普通の野菜炒めや市販のカップスープにちょっとカレー粉をプラスするだけでもいいとのこと。
「カレーはカレーライスだけではないですよ。私も毎朝、カレースープを飲んでいます。スパイスは代謝を活発にさせるものも多いので、脳を休ませたい夜より朝や昼にとるのが向いています」(吉田院長)
朝のスープにちょい足しが理想的かもしれません。

青魚など脳にいい食材と合わせると相乗効果も!

カレーに含まれるスパイス以外にも、脳にいいと言われている食材はたくさん。

「アジやサバなどの青魚に含まれるDHAは抗酸化作用がありイライラを押さえる効果が有名ですが、大豆に含まれているレシチンには脳の働きをサポートする作用があります。これら脳にいい食材とカレーを合わせると、より育脳にいいレシピになります」(吉田院長)

【脳にいいといわれる食材の効能】
アジやサバなどの青魚→イライラを押さえて粘り強く頭を使える
大豆→記憶力を高めるのに効果的
牛や豚の赤身肉→思考や意欲の低下を防ぐ

本郷赤門前クリニック 吉田たかよし院長
受験生の脳機能や体調管理を専門に行う心療内科医。「なぜ、東大生はカレーが好きなのか」(祥伝社)など著作多数。

せっかく食事をするなら脳にいい食材を積極的にとって、子どもの学力アップや大人のアルツハイマー予防に役立てたいもの。カレーを食べて育脳してみませんか?

撮影/伊東武志(Studi GRAPHICA) フードスタイリスト/上島亜紀 取材・構成/玉置晴子

Mart2019年2月号
東大生も食べている「育脳カレーレシピ」 より

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