食事制限しても効果が出ない、ジム通いも続かない……。そんなダイエッターのみなさん、実は毎日の生活にこそ、やせチャンスは隠れています。ダイエット美容家の本島彩帆里さんが実際に試して、スリムな体を手に入れた方法を教えてくれました。やせ体質をつくる基本は「正しい立ち方」です。
いつもの動作を見直して、リバウンドしにくい“やせ体質”を手に入れよう!
本島彩帆里さん
ダイエット美容家。毎日の生活習慣を無理なく調整していくことで、心も体も健康的に産後20kgのダイエットに成功。書籍累計発行部数43万部『生きてるだけでやせる図鑑』(西東社) Instagram⇒@saoooori89
日々の生活習慣をちょこっと変える。大切なのは毎日の積み重ねです
今より20kg太っていたころは常に体調が悪く、2カ月に一度は風邪をひくほど。むくみやすく、冷えや便秘、ニキビ肌にも悩んでいました。やせようとして「〇〇だけダイエット」や「糖質制限」など、あらゆるダイエット法を試しましたがうまくいかず、自分を責めてばかり。人と比べてしまい、コンプレックスの塊でした。
そんな私ですが、出産を機に自分の心と体に合わせて日々の生活習慣を見直すことで、少しずつ体が変化するようになりました。姿勢を意識し、ライフスタイルに運動やストレッチを取り入れていたら、自然とやせるようになったんです。
だからといって、いつもすべてをやらなくても大丈夫。季節や気温、ホルモンバランス、仕事、子どもの状態などで変化する体調やモチベーションに合わせて、自分のペースで取り入れてみてください。休むこともセルフケアのひとつ。できることを少しずつ積み重ねることで、やせ習慣は手に入ります。(本島さん)
常に意識したい「やせ習慣3つのポイント」
1.骨盤を立てて背中をまっすぐに
食事やPC作業、子どもの宿題を見るときなど、座っているときは骨盤を立てて背中をまっすぐに。ついつい猫背になってしまう場合は骨盤を立てるイスなどのグッズをゲットして、日々の座り姿勢をチェック!
2.意識してお腹をへこませる
歯を磨くときや料理中、電車の中など何気なく立っているときもトレーニングのチャンス。ゆっくりと息を吐きながらぐっとお腹をへこませる「ドローイング」は姿勢を保つために必要なインナーマッスル強化に。
3.重心は外側ではなく内側に
多くの女性は、内股気味の人ほど、前&外側に体重がかかりがち。そのため前ももと脚の外側の筋肉ばかりが発達して脚はパンパンに。立つときは、つま先を外に向け、内くるぶしに体重がかかるよう意識して。
正しい立ち方はやせやすい体になる第一歩
基本中の基本の姿勢である「立つ」。まっすぐに立っているつもりでも、意外と猫背や外側重心になっています。足裏と内ももに体重をのせ、前のめりにならないように、少し後ろに重心がくるように意識しましょう。
- 耳、肩、腰、ひざは左右の高さが同じ
- 腕は体に沿わせ、手のひらが正面を向くようにすると胸が開く
- 重心は内くるぶしの真下に。土踏まずあたりを意識(左イラスト)
- かかとの間はこぶしひとつぶんあける。指先は人さし指を平行に、内くるぶしに体重をかけるように
- 耳の後ろ側を持ち上げるイメージ
- 耳の穴・肩・くるぶしが一直線になるように
- おへその少し上を意識してお腹をへこませる
ダイエットのためにランニングしたりエクササイズしたり、一時的にがんばっても無理をすると続きません。いつもの動作にちょっと意識を向けるだけで体は変わってきます。毎日続けられる方法で“やせ体質”を目指しましょう。
Mart秋号 ダイエット美容家・本島彩帆里さん監修 ちょい足しでOK!家事のついでの“やせ習慣”指南より
撮影/中林 香 イラスト/miya 取材・文/森本奈穂子 編集/富岡幸子