福岡・六本松と東京・表参道に店舗をもつ「アマムダコタン」。毎日、行列が絶えない大人気ベーカリーでMartのホームベーカリーBOOKでも紹介して大きな反響がありました。そんな「アマムダコタン」がセカンドブランドとして東京・世田谷区の桜新町に「dacō(ダコー)」をオープン。さっそく行ってきました。
桜新町駅が程近い住宅街にオープンした「dacō」
「dacō」があるのは、田園都市線・桜新町駅から徒歩2分ほどの住宅街。「アマムダコタン」をはじめ、「ダコタンカフェ」、「ダコメッカ」と展開してきた「ヒラコンシェ」が新しくオープンさせたベーカリーで、「アマムダコタン」の“石の町にある小さなパン屋”というコンセプトの延長線上にありつつより柔軟に時代の需要に応える新たな展開としてオープンしたそうです。
桜新町の駅の出口がある通り沿いは多くのお店が並んでいますが、1本通りを入ると本当に閑静な住宅街という印象。本当にこの道沿いにお店があるのか少し不安に思っていると、ありました!「栗のボストック」(¥356、写真左から2列目、3列目)や「セサミチョリソーエピ」(¥356、写真左から4列目)など店内に並ぶパンは見るだけでワクワクします。
まず店内に並ぶパンの種類の豊富さに驚いて、あれもこれもと目が欲張りになってしまいます。が、よく見ると、どれも小ぶり。「パン オ ショコラ」(¥270、写真左から3列目)や「クイニーアマンピーカンナッツ」(¥367、写真一番左)など、一般的なパン屋さんで見かけるような手のひら大のカレーパンやカットして食べるバケットなどの大きめなパンがありません。
というのもこちらのお店は“都市型パン屋”さんということで、一人分にちょうどいい、小ぶりで食べきりサイズを意識したものいなっているそう。ただ、パンは70種類にもおよび、選びきれないぐらい本当にどれも魅力的。
具材がたっぷりサンドされた「黒ごまバンバンジー」(¥410)などのバーガー・サンド系や、クリームたっぷりのスイーツ系、生ドーナツやマリトッツォも並んでいます。1個のサイズは小さめの食べきりサイズですが、この中から食べたいものを選んだらトレイに山盛りに積んでしまいそうで怖い。
店内は入口からパンを陳列している台を1周回ってレジに向かうように進んでいくのですが、とにかく見るパン、見るパン、本当においしそうで食べたくなります。
そう思っていると、今度は壁面にもパンが並び、極め付けはレジ横にガラスケースがあって、冷蔵系のパンが!もう、本当に悩みまくること間違いありません。
ということでおすすめを伺うと「ダコーバーガー」(¥421)と「明太ジェノベーゼ」(¥454)と教えていただきました。「ダコーバーガー」はサルシッチャのようなパティがジューシーでハーブの香りも感じられ、トマトやスプラウトとのバランスが絶妙。小ぶりでも満足感あるバーガーです。もう少し食べたいというぐらいのサイズだから、ほかのパンにも手が伸びますね。
福岡のパン屋さんでなくても最近は多くのお店で明太子を使ったパンが販売されていますが「明太ジェノベーゼ」はオリジナル明太ソースに大葉のジェノベーゼを合わせていて、明太子の風味と爽やかな大葉の青さがいいバランスでマッチ。フィリングの妙もありますがとにかくパンが美味しいです。もっちりした食感と明太ソースとの相性も抜群!
ほかにも目玉焼きが上にのっているコンパクトサイズの「クロックマダム」(¥356)は見た目のインパクトも大!口溶けがいいブリオッシュ生地を焼いて仕上げた「焼きフレンチクルーラー」(¥270)なんていうのもあって、とにかく気になってしまうものばかり。
ガラスケースには「マリトッツォ」も健在。フルーツを使ったサンドなどもあります。とにかく美味しそうで、見た目もかわいくて、終始ワクワクが止まらない空間。いろいろ食べたくて通いたくなるベーカリーです。オープンから連日行列になっていますが、ぜひ、足を運んでお気に入りのパンを見つけてみて。
dacō
住所:東京都世田谷区桜新町2-10-17 日平会館1F
営業時間:11:00~18:00※当面の間、13:00開店予定。商品がなくなり次第営業終了
定休日:不定
※営業時間や休みなど、最新情報は公式Instagramをご確認ください。
※テイクアウト専門店のためイートインスペースはありません。
取材・文/岡部礼子