野菜が嫌いな子どもに、「野菜を食べてね」と伝えても、なかなか食が進まない……。それなら発想を変えて、野菜とふれあって、仲よくなることから始めてみてはいかがでしょうか?
ここでは、にんじんにさわったり、観察したり、においをかいだり……、親子で一緒に野菜に親しむふれあい遊びをご紹介。遊んだあとは、一緒にお料理にも挑戦! 中村明花さんが教えてくれた、つくって楽しい、食べて美味しいヘルシーおやつ “にんじんのおせんべい”のレシピも紹介します。
こんな遊びをしてみよう!
「野菜と遊ぶ」といっても、特別なことをしなきゃと意気込む必要はありません。 子どもたちにとっては、普段はなかなかさわらせてもらえない野菜に、思う存分にさわれるだけでも楽しい時間。次のような遊びを参考に、親子で野菜とふれあってくださいね。
楽しく野菜とふれあえば、苦手な野菜でも「面白いな」「好きだな」とポジティブな感情につながるかも!? 子どもがどんな反応をしても、温かく受けとめてあげて!
【さわる】皮の外側と内側をさわって違いを感じたり、キャベツの葉をバラバラにして 数えてみたり、お豆をさやから取り出 して分解してみたり、普段はさせてあ げられない、思う存分さわる体験が子どもの興味を引き出します。
【観察する】普段は何気なく目にしている野菜でも、よーく見てみると新しい発見がいっぱい。表面だけでなく、葉っぱの様子や包丁で2つに切った断面なども観察してみましょう。虫眼鏡で拡大して見ると、面白さが格段にアップ!
【においをかぐ】においをかいで、親子で感想を言い 合ってみましょう。葉っぱと実などの部分ごとのにおいの違いを比較したり、においからどんな味かを想像したあとに試食をしても面白い!
【調理して味わう】楽しく遊んだあとは、調理をして美味しくいただきます。野菜を「ちぎる」「ほぐす」「調味料を混ぜる」などの簡単なお手伝いから、子どもを調理に参加させてあげると、「食べてみたい」という気持ちにつながるかも。
遊んだあとの「にんじん」で、こんなお料理をつくってみました!
◆にんじんのおせんべい
「子どものころに母がつくってくれた大好きなおせんべい。粘土遊びの感覚で、こねて、丸めて、のばす工程は娘も楽しそう。パリパリと歯で噛む音も楽しいです。レシピの材料以外にシラスや干しエビを入れても美味しいですよ」(中村明花さん)
【材料(約30枚分)】
- にんじん・・・50g(約1/2本)
- 塩・・・小さじ1/4
- 炊いたご飯・・・100g
- あおさ・・・小さじ1
- 塩・・・適宜
【つくり方】
※太字の部分は、子どもに手伝ってもらいやすい手順です。
- にんじんを細切り用スライサーでスライスしたら塩小さじ1/4をふり混ぜて10分おき、水気をよく絞る。
- ボウルに炊いたご飯、あおさ、1を入れて粘り気が出るまでこねる。
- クッキングシートをホットプレートと同じくらいの大きさに2枚切る。2をビー玉くらいの大きさに丸めたら間隔をあけてクッキングシートの上に置き、もう1枚のクッキングシートで挟む。軽く潰してから麺棒で薄く丸くのばす。せんべいの種1枚分ずつになるようにクッキングシートをはさみで切り分ける。
- クッキングシートにせんべいの種を挟んだままホットプレートに置き、両面を3~4分焼いたら完成。お好みで塩をふる。
クッキングシートの上に、ビー玉ぐらいのサイズに丸めたおせんべいの種をおきます。
手のひらで少しつぶしてから、ちょっとずつ綿棒でのばすのがポイント。
クッキングシートからきれいにはがせるようになったら、焼き上がりの合図です。
現在発売中のMart春号では、他にも親子で野菜に楽しくふれあうアイデアをたくさん紹介しています。気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
Mart春号『楽しみながら、苦手も克服できる⁉ 親子でワクワク! “野菜と仲よし”プログラム』より
撮影/中林 香 レシピ考案・フードスタイリング/中村明花 ヘア・メーク/久保フユミ(ROI) 取材・文/北川明子 編集/田島えり子